サーカスナイト

 

Oh Baby, 今夜のキスで一生分のことを変えてしまいたいよ。ここは楽園じゃない、だけど描ける限りの夢の中。

 

そんな曲を七尾旅人さんや青葉市子ちゃんが歌っていて、とても美しくて、好き。まだ私には、音楽を好きでいられるだけの感性は残っているのだ。それは救いでありある種の拷問だ。好きなものが増えてしまうのは苦しいから。カラオケスナックでバイトをしているとよく「どんな歌が好き?どんな歌を聴くの?」と質問されるが、うまく答えられない。多分相手の知らないアーティストばかりだし、私の場合 歌よりも歌詞よりも音楽そのものに根付いた価値があると思っているから、その場凌ぎで適当なアーティストを答えてしまう。(いや、そのアーティストも本当に好きなんだけど、とりあえず無難で客観的に見て私が好きそうな人。椎名林檎さんとかチャットモンチーとか、中森明菜さんとか。絶対に青葉市子ちゃんや七尾旅人さん、大森靖子ちゃんの名前は出さない)

声の広がりとか透明な音、表現力、そういうのは、どれだけ歌が上手いかとかそういうことだけじゃないんだよなあって思う今日このごろ。個人の好みも大いにあると思うから何とも言えない。

 

少しずつ感性が戻ってきているのかもしれない。また絵も描けるかもしれない。紙と色鉛筆と向き合う作業が苦痛になったりはしないかな。でもまだ、昔のように美しい女の子を愛でられる感性は戻ってきていないから描けないかな。、そんなことを考えている。

 

薬の量を戻した影響かどれだけ寝ても眠い。それか、もしかしたら現実から逃げたいのかもしれない。現実には怖いことが沢山あって、勿論 自分のためになることも沢山あるんだけど、その1つ1つを丁寧に捉えて処理してたんじゃ間に合わないよ。被害者ぶるのは多分、私のプライドが許さなくて、何もかもを全て自業自得だと思いたがる節がある。自分が悪いから仕方ないと。その方が楽だというなら現実を直視できていない証拠だし、厳しさと同時に甘えだと思う。

私の気持ちの本当はどこにあるんだろう。全然わからないや。とりあえず今日だけは悲しい1日にして、夜は仕事を頑張れるように、同じことで泣かなくても生きていけるように。心の弱さや疲労は色んな意味合いで他人を巻き込む。それもまた怖い。

前はわからなかったけれど、今の私の心はへとへとで、何とか日々を生きることでいっぱいいっぱいになっているんだと気づいた。気づいてしまった。気づきたくなかった。そんなはずじゃなかったっていまだに思っているよ。死ぬのは甘えで、死にたいと言いながら実行に移さず生き続けるのもまた同じく甘えだよ。

死ぬのも生きるのも許されないなんて拷問のようだ。「死なれたら自分が悲しいよ」と何度言われたか。悲しんでくれてありがとう、でも私の死は決して悲しいものじゃないから大丈夫なんだよ、という気持ち。

 

眠たい。おやすみなさい。